この記事は2022年1月29日に投稿した動画をもとにしています。中身は2013年、僕が旅打ちライターになった年の思い出話です。
2013年で一番印象に残っているのは、ウルトラマンウォーズです。一定の条件で設定6と同じ状態になる台で、僕はこれを神戸と福岡で追いかけました。稼いだ年より、こういう変なことをやっていた年の方がよっぽど覚えているんですよね。
この記事の要約
- ライター試験で「ライターになる気はない」と言ってしまい、試験が1回で済むはずが2回になった
- 1回目は蒲田。大雪で電車がパニックになった日で、常連が強くて全然勝てなかった
- 2回目は新宿。魁男塾で大負けしたのに「果敢な設定狙い」と評価されて受かった
- ウルトラマンウォーズは設定6と同じ状態になる台。店が気づかず放置していて、並び合戦が起きた
- 福岡では店員に警戒されないよう、バス停でバスを待つふりをしながら台を見張った
試験で問題発言をして、試験が2回になった
旅打ちライターの採用試験。本来なら1回の実戦で終わるはずだったんですけど、僕は面接で「ライターになる気はないです。あくまでここで実績を作って、自分でビジネスをやっていきたいです」と言ったんですよ。そしたら「もう1回、それも込みで審査する」と言われて、2回実戦させられることになりました。
正直に言いすぎたんですけど、僕は取り繕って入るより、先にこっちの目的を言っておく方だったんですね。1回目の実戦は蒲田。当時の蒲田は今と全然違って、ホールが多すぎて、全部見るために京急の方まで歩き回りました。ただ常連が強くて、僕が取れるような状況じゃなくて、全然勝てなかった。覚えているのは大雪です。電車が止まって、駅が人で溢れかえっていました。
2回目は新宿。ここで魁男塾を打って、ぶち殺されました。設定が入ってなかったんだと思います。でも面白いのが、その大負けが「果敢に設定狙いをして、ブログを盛り上げようとしていて素晴らしい」と評価されて、無事に受かったんですよ。負け方にも中身があるということですね。
店が知らないバグ台を、客だけが知っている
ウルトラマンウォーズというのは、一定条件で設定6と同じような状態になる台です。ポイントは、店側がそれをあまり知らなかったこと。そんなに普及した機種じゃなかったので、店がほったらかしにしていると、実質設定6が毎日置いてあるみたいな状態になるんですよ。
そうなると何が起きるかというと、並び合戦です。知っている客同士の早朝勝負になる。僕も正直やりたくなかったんですけど、旅打ちの実績を上げないといけないから、狙うんですよね。並び順の店なら早く行けば取れる。だから下見の段階でウルトラマンウォーズの島を見て、「光ってる」と思ったら、翌朝並びに行く。この繰り返しでした。
バス停でバスを待つふりをして見張った
1店舗目は神戸。三宮の歓楽街の外れみたいな場所の店で、歩いてすぐのラブホテルを改装したようなホテルに泊まって、寒い中を早朝から並びました。それを2日か3日続けて、2日とも取れました。最後は新台入替で台自体がなくなったはずです。
もう1店舗は福岡の久留米。畑の中にあるような店です。博多のホテルからバイクで通うには遠くて、帰るのが面倒になってカプセルホテルに泊まりました。翌朝は誰よりも早く店に着いたんですけど、ここで考えたのが「あまりに早く店の前にいると、店員に怪しまれて狙いを消されるかもしれない」ということ。だから荷物を置いて、近くのバス停でバスを待っている人のふりをして、他の客が来ないかをずっと見張っていました。
ここまでやるのかと思うかもしれないですけど、期待できる台が確実にそこにあるとわかっているなら、あとは取れるかどうかの勝負でしかない。台を打つ技術じゃなくて、前日の下見と、朝の立ち回りで勝負は決まっているんですよ。
稼いだ年より、もがいた年の方が残る
実はその前の2012年は、めちゃくちゃ稼いだ年なんです。でも皮肉なことに、あまり思い出がない。数字は残ったけどストーリーがないんですよね。
2013年は、試験で余計なことを言って倍働かされて、大雪の蒲田で負けて、ネットカフェで生活しながら稼働した時期もあって、髪をウェットティッシュで拭くような日もありました。でも今、動画で振り返って一番喋れるのはこの年です。やっぱり設定を狙って、店と知恵比べをしている方が楽しいんですよ。楽に勝った記憶より、もがいて取った記憶の方が、自分の中に残ります。
記事内Q&A
Q. バグ台とか設定6確定の台って、今でもあるの?
A. この話は2013年のもので、同じ状況はもうないです。ただ「店側が価値に気づいていない台を客が先に見つける」という構図自体は、いつの時代も形を変えて存在すると僕は思いますね。
Q. なんでそこまでして並ぶの?並びで消耗しない?
A. 消耗はします。でも打つ前に勝ちが決まっている台って、そうそう出会えないんですよ。技術で上積みできる期待値より、確保するだけで得られる期待値の方が大きいなら、並ぶのが正解です。
Q. 試験で「ライターになる気はない」って言うのは損じゃない?
A. 短期的には損でした。試験が倍になったので。でも後から嘘がバレて揉めるより、先に目的を言って、それでも通る道を選んだ方が長期的には楽です。実際、受かりましたしね。